雪が積もっているらしい。僕はカーテンを開ける前から、スマホ越しでそのことを知っていた。童心を躍らせる状況よりも起き抜けの憂鬱が勝るようになった二十歳の僕は、それを頭の隅に追いやって、布団を這い出て、とぼとぼ洗面所に向かい、適当に顔を洗い、…
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